2020.8.15

今日は終戦記念日ですねえ。私自身戦争に立ち会ったことはないから話だけでしか知らないけど、私の祖父や祖母は実際に経験して、そして生きてきたのは本当に凄いことだろうなとおもいます。

私が中学生の時に亡くなった母方の祖母が大好きで、優しくて芯があって悪口を言わないところを本当に尊敬していて、私が将来ああなりたいなって1番思ってるんだけど、祖母の戦時中にあった経験が壮絶すぎていつも戦争の話になると思い出す。

祖母は生まれた時から家に家政婦さんがいて親同士が決めた婚約者がいるようなお金持ちのお嬢様だったらしい。だけど中学生くらいのときに母親が亡くなって、曾祖父が再婚した女性との間に子どもができて、だんだん家で肩身の狭い思いをするようになった。たくさん辛い思いをしたけど、世の中は中卒や小学校しかいかない人も多い中で自分は女学校まで行かせてもらったことにとても感謝して、勉強できることが幸せと言って、当時では珍しく英語の話せる女性だったらしい。婚約者との仲もよく、幸せになれそうなときに戦争が始まって、曾祖父の財産が原爆ですべてなくなって、一気に一文無しになってしまった。お金がなくなってしまったから、婚約者の父親から婚約破棄を言い渡されて、祖母と婚約者はお互い好きだったのに結婚することはできなくなった。そんな中で曾祖父が、元々は名家だったが今はとても貧乏で、名字だけが誇りのような祖父の家と婚約を勝手に結んできた。祖母と祖母の妹はまだ顔も名前も知らない人と結婚が決まり、祖父と初めて会ったのは結婚式の日だったらしい。祖父も兄弟で結婚式にきていて、曾祖父が「祖母か祖母の妹どっちがいいか?」と祖父に聞いて、祖父が「じゃあ年上の方を嫁にもらおう」と言って祖母と祖父は結婚することになった。祖母は生まれてからずっとお嬢様だったから、結婚した当初は料理も掃除もひとりでしたことがない上慣れない貧乏生活で本当に大変だったらしい。でもそんな中負けずに生活し、140センチほど超小柄な体型なのに7人も子どもを産んで成人させた。

まだまだかき出したらキリがないのだけど、初めて聴いた時はドラマみたいだな、と思ってしまった。そして1人の人生をここまで狂わせてしまった戦争の悲惨さを初めて知った。でも、戦争がなかったらきっと祖母は好きな婚約者と結婚していたから喜代子は生まれないし、わたしももちろん生まれていない。1人の生にはたくさんの人の死が関わっているのだと思うと感慨深いし運命って不思議だなあと感じる。そしてこの話のほとんどは、祖母が20代のときに経験したことで、つまり今の私と同じくらい。今私が同じ経験をしたらきっと折れて死ぬと思う。本当に祖母は強い人だったと思う。祖母のような人をこれから生まないようにするためにも、絶対に戦争は起こしてはいけない。そして、そのためには私自身が社会に興味を持って政治に参加することが大切だと感じる。人間いつ死ぬか分からないから一日一日を大切に生きなきゃ。